「室内なら免許不要」は間違い|Tiny Whoopにも開局申請が必要な理由と、賢いまとめ申請術
⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK
- 電波法が規制するのは電波の「発射」そのもの。室内でも屋外でも同じで、「家の中だから不要」は成り立たない
- Tiny Whoopの小さな内蔵VTXも開局申請の対象。しかも通電した瞬間に送信が始まる
- 対策はまとめ申請:1枚の無線局免許状に手持ちの全VTX(Whoop+5インチ等)を登録できる
「Tiny Whoopは部屋で飛ばすだけだから、免許とかは関係ないでしょ」——FPVを始めた人が一度は通る誤解です。結論から言うと、室内でも免許は必要です。この記事では、なぜ「室内なら不要」が成り立たないのかと、手持ち機材が増えても手続きを最小にする「まとめ申請」のコツを説明します。
なぜ「室内だから」が通用しないのか
理由は2つあります。
① 電波法が規制するのは「発射」であって「場所」ではない。電波法は「無線設備から電波を発射する行為」そのものに免許を求めます。条文のどこにも「屋外の場合に限る」とは書いてありません。自宅でも、体育館でも、地下室でも同じです。
② 実際、電波は室内にとどまらない。5.8GHzの電波は壁や窓を通り抜けます。出力25mWのWhoopでも、電波は普通に隣家や道路まで届いています。「自分の敷地内に収まっているから大丈夫」は、物理的にも成り立っていません。
うっかり違法になりがちな3パターン
よくあるのはこの3つです。心当たりがあっても大丈夫、対処法は後述します。
- 「BNFのWhoopを買って、届いた日に部屋で飛ばした」——内蔵VTXから送信しているので、開局前なら違法状態です。「小さい・安い・室内用」という見た目から、無線局という意識を持ちにくいのが罠
- 「5インチは開局したけど、Whoopは登録してない」——無線局免許状は送信機(VTX)を特定して交付されます。免許状に載っていないVTXからの送信は、免許を持っていてもNG
- 「開局申請中。免許状が来る前にゴーグルで映りだけ確認」——FPV用VTXは電源ON=送信開始のものが大半。「飛ばしてない、映像を見ただけ」でも電波は出ています
対策:1枚の免許状に「まとめ申請」
ここからが実用パートです。無線局免許状は1枚に複数の送信機を登録できます。
- これから開局する人:手持ちの全機材——5インチのVTX、WhoopのAIOボード内蔵VTX——を最初の申請に全部載せるのが正解です。保証認定の費用は送信機の台数に応じた加算(2台目以降は1台あたり千円程度)で済み、申請は1回で終わります
- すでに開局済みの人:**変更申請(送信機の増設)**でWhoopを追加します。流れは初回の縮小版(追加するVTXの系統図+保証→変更申請)。開局申請ガイドの変更申請の章を参照
WhoopのVTXの系統図は、BetaFPVやHappymodelなど主要メーカーがサポートページで公開していることが多く、入手難度は低めです。機種ごとの状況はVTX申請実績DBへ。
まとめ
- 電波法は場所を問わない。室内のWhoopも開局申請の対象
- 免許状に載っていないVTXからの送信は、免許持ちでもNG
- 解決策はまとめ申請:初回申請に手持ちの全VTXを載せる/開局済みなら変更申請で追加
- 免許の全体構造(人の免許+機体の免許)はこちらの図解で
❓ FAQ — よくある質問
Q.今まで知らずに室内で飛ばしてた。どうすればいい?▾
今日から通電をやめて、開局申請を出しましょう。この記事を読んで手続きを始めた時点で、あなたはコミュニティの多数派より誠実です。手続きはコンプリートガイドの通りに進めれば1〜2ヶ月で合法化できます。
Q.電源を入れてもゴーグルで見なければセーフ?▾
アウトです。見る側(受信)ではなく出す側(送信)が規制対象で、VTXは通電した時点で送信しています。逆に、受信専用のゴーグルには免許は不要です。
Q.インドアサーキット(室内飛行場)なら店が許可を取ってるのでは?▾
施設が用意できるのは「飛ばす場所」であって、あなたのVTXの無線局免許ではありません。無線局免許は機材と免許人に紐づくので、施設利用でも自分の免許状が必要です(施設側もルールとして掲示していることがほとんどです)。
Q.プロポとWhoopのバインドだけしたい。通電しないと無理では?▾
Whoopは機体電源を入れるとVTXも送信を始めるため、バインド作業も免許状の到着後に行うのが安全側です。5インチのようにUSB給電でFC だけ起動できる機体なら、VTXに電源が回らない接続での設定作業は可能です。
▶ あわせて読みたい:FPVの免許は2枚ある(図解) / Tiny Whoop入門 / FPVシミュレーター入門
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