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法律・規制中級者向け

ドローンの飛行許可・承認申請のやり方|特定飛行とカテゴリーを解説

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10/31連載「ルール・制度」の第10回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 「特定飛行」に当たる飛び方(DID上空・夜間・目視外など)は国土交通省の許可・承認が必要
  • ゴーグルを着けるFPVは常に「目視外飛行」=特定飛行。屋外では補助者+承認申請が基本
  • 申請はDIPS 2.0からオンラインで。飛行10開庁日前まで(余裕を持って3〜4週間前)に

機体登録無線資格を済ませても、飛ばし方によってはもうひとつ手続きが必要です。それが飛行許可・承認申請。「どんな飛び方だと申請が必要なのか」から整理します。

※この記事は100g以上の機体(無人航空機)の話です。制度全体の見取り図はドローンの法律とルールからどうぞ。

「特定飛行」かどうかがすべての分かれ目

航空法では、リスクの高い飛ばし方を特定飛行と呼び、事前の許可・承認を求めています。

// 飛行カテゴリーの分かれ方(航空法) カテゴリーⅠ=手続き不要 特定飛行に当たらない飛行 日中・目視内・30m以上・DID外・ 150m未満などを全て満たす カテゴリーⅡ 第三者の上空は飛ばない特定飛行 DIPSで許可・承認申請 カテゴリーⅢ 第三者の上空を飛ぶ特定飛行 一等資格+認証機体が必要 FPV(ゴーグル)は常に目視外=特定飛行。屋外FPVは補助者 +承認が基本 ※ 屋内・ネットで囲われた場所は航空法の対象外
特定飛行に当たるかどうかでカテゴリーが分かれる

特定飛行の主な例:

  • DID(人口集中地区)の上空 ※自宅の庭でも対象
  • 夜間飛行(日没後〜日の出前)
  • 目視外飛行(ゴーグルを着けるFPVはこれ!)
  • 人や物件から30m未満の距離での飛行
  • 地表から150m以上の高さ
  • イベント(お祭り・展示会など)上空
  • 物件投下・危険物輸送

これらにひとつも該当しなければカテゴリーⅠで、許可・承認は不要です。

カテゴリーⅡとⅢの違い

特定飛行をする場合、さらに「第三者の上空を飛ぶか」で分かれます。

飛行カテゴリーの比較

カテゴリーⅠ

内容
特定飛行に当たらない飛行
必要な手続き
許可・承認不要(機体登録は必要)

カテゴリーⅡ

内容
特定飛行だが第三者上空は飛ばない
必要な手続き
DIPSで許可・承認申請(技能証明+認証機体なら一部免除)

カテゴリーⅢ

内容
特定飛行かつ第三者上空を飛ぶ
必要な手続き
一等操縦者技能証明+第一種機体認証が必須

ホビーの自作ドローンで現実的に関係するのはカテゴリーⅡまでです。カテゴリーⅢは物流などプロ向けの世界と考えてOKです。

FPVで飛ぶ人が知っておくべきこと

ゴーグルで飛ぶFPVは、操縦者自身が機体を直接見ていないため常に目視外飛行=特定飛行です。屋外でFPV飛行するなら:

  • 補助者の配置が基本要件。機体を目視で監視し、周囲の安全を操縦者に伝える人が必要
  • DIPS目視外飛行の承認を取る
  • DID上空や夜間も重なるなら、その分も併せて申請

申請の流れ(DIPS 2.0)

申請は機体登録でも使ったDIPS 2.0からオンラインで行います。

  1. 事前準備を確認

    機体登録・リモートID搭載が済んでいること。10時間以上の飛行経験など、申請書に書く操縦者の経歴も整理しておきます(足りない場合は練習場や屋内での練習時間を積む)。

  2. DIPS 2.0で申請書を作成

    「飛行許可・承認申請」から、機体情報・操縦者情報・飛行の目的・場所・期間・安全対策を入力します。自作機(改造申請扱い)の場合は機体の仕様・写真の提出が必要です。

  3. 飛行の10開庁日前までに提出

    不備があると差し戻されるため、実際は3〜4週間前の提出が安心です。自作機は審査に時間がかかる傾向があります。

  4. 許可書を携帯して飛行

    許可・承認が下りたら、飛行時に許可書(電子データ可)を携帯。飛行日誌の記録も義務です(当サイトの飛行日誌ツールが使えます)。

申請以外にも必要な確認

許可・承認は航空法の話。飛ばす場所によっては別のルールも重なります。

  • 小型無人機等飛行禁止法: 国の重要施設・空港周辺は別枠で禁止
  • 条例: 公園でのドローン禁止など自治体ルール
  • 土地管理者の許可: 私有地・河川敷・海岸などはそれぞれ管理者に確認

このあたりの全体像はドローンの法律とルールにまとめています。

❓ FAQ — よくある質問

Q.自作ドローンでも許可は取れる?
A.

取れます。ただしメーカー機(ホームページ掲載無人航空機)と違い、機体の仕様や写真を自分で用意して審査を受けるため、時間と手間は多めです。フレーム・FC・モーター構成が書ける状態にしておきましょう。

Q.100g未満のトイドローンなら何もいらない?
A.

航空法の無人航空機のルール(登録・許可承認)は対象外です。ただし小型無人機等飛行禁止法や条例は100g未満にも適用されるので、「どこでも自由」ではありません。

Q.申請にお金はかかる?
A.

国への飛行許可・承認申請自体は無料です(機体登録には手数料があります)。行政書士に代行を頼む場合はその費用がかかります。

まとめ

  • 特定飛行(DID・夜間・目視外・30m未満など)に当たるなら許可・承認が必要
  • FPVは常に目視外。屋外では補助者+承認申請、まずは屋内・練習場が現実的
  • 申請はDIPS 2.0から、余裕を持って3〜4週間前
  • 趣味目的では包括申請不可。都度の個別申請になる

これで法規シリーズは「全体ルール機体登録無線資格→飛行申請」まで一通り揃いました。

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