5インチ自作の「本当の総額」全公開|買い物リストと見落としがちな出費【2026年版】
⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK
- 「機体3.5万円」は総額の4割。飛ばせる状態までの現実は9万円前後(プロポ・ゴーグル所持でも)
- カートに入れ忘れる三大アイテム:スモークストッパー・低ESRコンデンサ・DC充電器用の電源
- 法律関係(リモートID・機体登録・開局申請費)で約1.8万円。ここを予算から抜くと後で詰む
「5インチって3〜4万で組めるんでしょ?」——半分正解で、半分罠です。フレーム+モーター+FC/ESC+ペラの機体パーツだけなら確かに3.5万円前後。でも、その状態の機体は飛びません。映像系がなく、バッテリーもなく、充電できず、そして日本では法律上の装備と手続きが残っているからです。
この記事では、実際に買い物カートを組んだ実例に基づいて、飛ばせる状態までの全出費を隠さず並べます。
全買い物リスト(プロポ・ゴーグル所持の場合)
▦ 5インチ自作の現実的な出費(アナログ構成)
イチオシ機体パーツ
- 内容
- フレーム/モーター×4/FC+ESCスタック/ペラ10セット
- 目安
- 約3.5万円
映像系+受信機
- 内容
- VTX/アンテナ/FPVカメラ/ELRS受信機
- 目安
- 約1.4万円
電源系
- 内容
- 6S対応充電器+その電源/バッテリー×2/防火バッグ
- 目安
- 約1.5万円
工具・安全
- 内容
- はんだごて/スモークストッパー/六角・ソケット類
- 目安
- 約1.0万円
法律関係
- 内容
- リモートID機器/DIPS登録/開局申請・保証費
- 目安
- 約1.8万円
| 商品名 | 内容 | 目安 | 評価 | |
|---|---|---|---|---|
| イチオシ機体パーツ | フレーム/モーター×4/FC+ESCスタック/ペラ10セット | 約3.5万円 | — | |
| 映像系+受信機 | VTX/アンテナ/FPVカメラ/ELRS受信機 | 約1.4万円 | — | |
| 電源系 | 6S対応充電器+その電源/バッテリー×2/防火バッグ | 約1.5万円 | — | |
| 工具・安全 | はんだごて/スモークストッパー/六角・ソケット類 | 約1.0万円 | — | |
| 法律関係 | リモートID機器/DIPS登録/開局申請・保証費 | 約1.8万円 | — |
合計約9.2万円。プロポとゴーグルを持っていない場合は、さらに+3〜5万円(アナログ構成の場合)です。
カートに入れ忘れる「三大アイテム」
実際に買い物リストを組むと、高確率で抜けるのがこの3つです。全部「無いと最悪、機材が壊れる・使えない」系なので、先にカートに入れてください。
① スモークストッパー(約1,500円)
初通電の保険。配線ミスがあっても、ヒューズが身代わりになってFC・ESCの即死を防ぎます。初自作の初通電は「ミスがある前提」で臨むもの。3万円のスタックを1,500円で守れるなら安いものです。
② 低ESRコンデンサ(数百円)※スタック付属を要確認
6S電源はノイズと電圧スパイクが強烈で、コンデンサなしだと映像ノイズやESC突然死の原因になります。ここで実践的なコツをひとつ——FC/ESCスタックの商品写真と付属品リストを確認してください。GEPRCやT-Motorのスタックにはコンデンサ(とXT60ケーブル)が同梱されていることが多く、その場合は買い足し不要です。付属リストに無ければ「1000µF 35V以上(低ESR)」を1個。
③ DC充電器には「電源」が別に要る
ToolkitRC M6系など定番の小型充電器はDC入力専用で、コンセントに直接挿せません。別途、①ACアダプタを買う、②USB-C PD充電器+USB-C→XT60ケーブルで給電する、のどちらかが必要です。
②の場合の注意:手持ちのスマホ・ノートPC用充電器の出力(W数)を確認してください。30W級(MacBook Air付属など)でも動きはしますが、6S 1300mAhの充電に2時間近くかかります。実用感が欲しければ100W級のPD充電器(3千円前後)を。「充電器を買ったのに充電できない」は5インチあるあるの筆頭です。
法律関係の1.8万円を「見なかったこと」にしない
見積もりから一番抜けやすいのがここです。
- リモートID機器(約1.5〜2.5万円):100g超の機体を屋外で飛ばすのに必須の外付け発信機。自作機には内蔵されていないので別途購入
- DIPS機体登録(900円〜):オンライン申請の手数料
- 開局申請まわり(約1万円):保証認定料+申請手数料など。申請の全体像はこちら
「機体はできたのに、あと2万円ないと外で飛ばせない」——ここで気持ちが折れる人が実際にいます。最初から総額に入れておくのがこの記事の一番の目的です。
予算を削るならこの順番
- バッテリーをまず1本に(−4,500円):飛行時間は短くなるが成立はする。すぐ2本目が欲しくなるのは覚悟
- モーターを普及帯に(−6,000円):T-Motor F40クラス→EMAX ECO2等。初心者の腕では体感差より墜落回数の方が影響大
- リモートIDを後回しに(−2万円):室内・許可済みインドアサーキット専用機として始めるなら不要(屋外に出す日に買う)
- 削ってはいけないもの:はんだごて・スモークストッパー・防火バッグ。事故と故障はここをケチった時に起きます
まとめ
- 現実の総額は約9万円(プロポ・ゴーグル所持時)。機体パーツはその4割
- 三大入れ忘れ:スモークストッパー/コンデンサ(同梱確認)/充電器の電源
- 法律関係1.8万円を最初から予算に入れる。削るなら削る順番を間違えない
- パーツ選びそのものは構成集とQuad Builder(互換性自動チェック)で
❓ FAQ — よくある質問
Q.BNF完成機を買えばもっと安いのでは?▾
機体部分は安くなります(同構成で1〜2万円差)。ただし日本では搭載VTXの系統図問題があるため、買う前チェックを必ず。工具・電源系・法律関係の出費はBNFでも同じにかかります。
Q.工具は100均やホームセンターで代用できる?▾
六角ドライバーやニッパーは代用可。はんだごてだけは温度調節付き60W級を推奨します。ESCの太いパッドは熱量不足だと「イモはんだ」になり、飛行中の断線=墜落に直結します。
Q.4Sで組めばもっと安い?▾
バッテリーが少し安く、要求スペックも下がるので総額は数千円下がります。ただ現行の5インチは6Sが主流で、パーツの選択肢・中古の売りやすさも6S有利。長く使うなら6Sで組んで、最初はスロットルリミットで抑えるのがおすすめです。
Q.デジタル(HDZero等)で組むと総額はいくら変わる?▾
VTX+カメラ+対応ゴーグルの差で+3〜6万円程度。すでにアナログゴーグルを持っているなら、1台目はアナログで総額を抑え、2台目でデジタル移行が定石です(デジタル3陣営の比較)。
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