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機体制作初心者向け

5インチ自作の「本当の総額」全公開|買い物リストと見落としがちな出費【2026年版】

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02/11連載「組み立ての基本」の第2回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 「機体3.5万円」は総額の4割。飛ばせる状態までの現実は9万円前後(プロポ・ゴーグル所持でも)
  • カートに入れ忘れる三大アイテム:スモークストッパー・低ESRコンデンサ・DC充電器用の電源
  • 法律関係(リモートID・機体登録・開局申請費)で約1.8万円。ここを予算から抜くと後で詰む

「5インチって3〜4万で組めるんでしょ?」——半分正解で、半分罠です。フレーム+モーター+FC/ESC+ペラの機体パーツだけなら確かに3.5万円前後。でも、その状態の機体は飛びません。映像系がなく、バッテリーもなく、充電できず、そして日本では法律上の装備と手続きが残っているからです。

この記事では、実際に買い物カートを組んだ実例に基づいて、飛ばせる状態までの全出費を隠さず並べます。

// 5インチ自作「飛ぶまで」の本当の総額 機体パーツ 3.5万円 フレーム/モーター/FC+ESC/ペラ 法律関係 1.8万円 リモートID/DIPS登録/開局申請 電源系 1.5万円 6S充電器+電源/バッテリー×2/防火袋 映像系+受信機 1.4万円 VTX/アンテナ/カメラ/ELRS受信機 工具・安全(初回のみ) 1.0万円 はんだごて/スモークストッパー 合計約9万円前後(プロポ・ゴーグル所持の場合)。未所持な らさらに+3〜5万円
「頭の中の予算」と現実の差。機体パーツは総額の4割にすぎない

全買い物リスト(プロポ・ゴーグル所持の場合)

5インチ自作の現実的な出費(アナログ構成)

イチオシ機体パーツ

内容
フレーム/モーター×4/FC+ESCスタック/ペラ10セット
目安
約3.5万円

映像系+受信機

内容
VTX/アンテナ/FPVカメラ/ELRS受信機
目安
約1.4万円

電源系

内容
6S対応充電器+その電源/バッテリー×2/防火バッグ
目安
約1.5万円

工具・安全

内容
はんだごて/スモークストッパー/六角・ソケット類
目安
約1.0万円

法律関係

内容
リモートID機器/DIPS登録/開局申請・保証費
目安
約1.8万円

合計約9.2万円プロポとゴーグルを持っていない場合は、さらに+3〜5万円(アナログ構成の場合)です。

カートに入れ忘れる「三大アイテム」

実際に買い物リストを組むと、高確率で抜けるのがこの3つです。全部「無いと最悪、機材が壊れる・使えない」系なので、先にカートに入れてください。

① スモークストッパー(約1,500円)

初通電の保険。配線ミスがあっても、ヒューズが身代わりになってFC・ESCの即死を防ぎます。初自作の初通電は「ミスがある前提」で臨むもの。3万円のスタックを1,500円で守れるなら安いものです。

② 低ESRコンデンサ(数百円)※スタック付属を要確認

6S電源はノイズと電圧スパイクが強烈で、コンデンサなしだと映像ノイズやESC突然死の原因になります。ここで実践的なコツをひとつ——FC/ESCスタックの商品写真と付属品リストを確認してください。GEPRCやT-Motorのスタックにはコンデンサ(とXT60ケーブル)が同梱されていることが多く、その場合は買い足し不要です。付属リストに無ければ「1000µF 35V以上(低ESR)」を1個。

③ DC充電器には「電源」が別に要る

ToolkitRC M6系など定番の小型充電器はDC入力専用で、コンセントに直接挿せません。別途、①ACアダプタを買う、②USB-C PD充電器+USB-C→XT60ケーブルで給電する、のどちらかが必要です。

②の場合の注意:手持ちのスマホ・ノートPC用充電器の出力(W数)を確認してください。30W級(MacBook Air付属など)でも動きはしますが、6S 1300mAhの充電に2時間近くかかります。実用感が欲しければ100W級のPD充電器(3千円前後)を。「充電器を買ったのに充電できない」は5インチあるあるの筆頭です。

法律関係の1.8万円を「見なかったこと」にしない

見積もりから一番抜けやすいのがここです。

  • リモートID機器(約1.5〜2.5万円):100g超の機体を屋外で飛ばすのに必須の外付け発信機。自作機には内蔵されていないので別途購入
  • DIPS機体登録(900円〜):オンライン申請の手数料
  • 開局申請まわり(約1万円):保証認定料+申請手数料など。申請の全体像はこちら

「機体はできたのに、あと2万円ないと外で飛ばせない」——ここで気持ちが折れる人が実際にいます。最初から総額に入れておくのがこの記事の一番の目的です。

予算を削るならこの順番

  1. バッテリーをまず1本に(−4,500円):飛行時間は短くなるが成立はする。すぐ2本目が欲しくなるのは覚悟
  2. モーターを普及帯に(−6,000円):T-Motor F40クラス→EMAX ECO2等。初心者の腕では体感差より墜落回数の方が影響大
  3. リモートIDを後回しに(−2万円):室内・許可済みインドアサーキット専用機として始めるなら不要(屋外に出す日に買う)
  4. 削ってはいけないもの:はんだごて・スモークストッパー・防火バッグ。事故と故障はここをケチった時に起きます

まとめ

  • 現実の総額は約9万円(プロポ・ゴーグル所持時)。機体パーツはその4割
  • 三大入れ忘れ:スモークストッパー/コンデンサ(同梱確認)/充電器の電源
  • 法律関係1.8万円を最初から予算に入れる。削るなら削る順番を間違えない
  • パーツ選びそのものは構成集Quad Builder(互換性自動チェック)で

❓ FAQ — よくある質問

Q.BNF完成機を買えばもっと安いのでは?
A.

機体部分は安くなります(同構成で1〜2万円差)。ただし日本では搭載VTXの系統図問題があるため、買う前チェックを必ず。工具・電源系・法律関係の出費はBNFでも同じにかかります。

Q.工具は100均やホームセンターで代用できる?
A.

六角ドライバーやニッパーは代用可。はんだごてだけは温度調節付き60W級を推奨します。ESCの太いパッドは熱量不足だと「イモはんだ」になり、飛行中の断線=墜落に直結します。

Q.4Sで組めばもっと安い?
A.

バッテリーが少し安く、要求スペックも下がるので総額は数千円下がります。ただ現行の5インチは6Sが主流で、パーツの選択肢・中古の売りやすさも6S有利。長く使うなら6Sで組んで、最初はスロットルリミットで抑えるのがおすすめです。

Q.デジタル(HDZero等)で組むと総額はいくら変わる?
A.

VTX+カメラ+対応ゴーグルの差で+3〜6万円程度。すでにアナログゴーグルを持っているなら、1台目はアナログで総額を抑え、2台目でデジタル移行が定石です(デジタル3陣営の比較)。


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