ドローンの重心設計|バッテリー位置で飛び味が変わる理由と合わせ方
⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK
- 重心の基準は「4モーターの中心=スタック付近」。指2本で持ち上げて水平になる位置が目安
- 調整手段はほぼバッテリー位置だけ。だから毎回同じ位置に載せる再現性が大事
- GoPro等を前に積んだら、バッテリーを後ろへ。前後の偏りはピッチの挙動に素直に出る
同じ機体なのに「今日はなんか前につんのめる」——原因はチューニングではなく、バッテリーを載せた位置が昨日と1cm違うだけかもしれません。重心(CG)はFPV機の隠れた設定項目です。
理想の重心はどこか
クアッドの推力中心は4モーターの対角線の交点=ほぼスタックの位置。重心もここに一致しているのが理想です。重心が推力中心とズレていると、FCは常にそのズレを補正する舵を混ぜ続けることになり、飛び味の濁り・モーター1発だけの発熱・効率低下として現れます。
簡易チェック:ペラ軸を結ぶ中心線(左右アームの真ん中あたり)を指2本で持ち上げ、機体が水平を保てばOK。前や後ろにおじぎするなら、その方向に重心が寄っています。
前重心・後重心の症状
- 前重心:突っ込み気味・ダイブからの引き起こしが重い・後ろモーターが働かされて熱い
- 後重心:機首が浮き気味・パンチで めくれやすい・前モーターが熱い
- どちらも軽度なら飛べてしまうのが厄介で、「なんか癖がある」の正体になりがちです(流れる・傾く問題との切り分けにも)
調整の実務:バッテリー位置がすべて
FPV機で動かせる重量物はバッテリーだけです。
- 指2本テストで水平になるバッテリー位置を探す
- その位置に**マーキング(テープや刻印)**して、毎回同じ位置に搭載
- 容量・銘柄を変えたら再調整(重量も長さも違うため)
GoPro等を追加したら:前に100g級を載せるので、バッテリーを後ろへずらしてバランスを回復します。それでも完全には戻らないため、シネマ機はチューニングも重量前提で当て直すのが定石です(プリセットの選び方)。
❓ FAQ — よくある質問
Q.左右の重心ズレはある?▾
バッテリーが真っ直ぐ載っていれば通常問題になりませんが、片側に寄せた配線・サイドマウント部品で微妙にズレることはあります。ロールの当て舵が常に片方向なら疑ってみてください。
Q.重心を意図的にずらすチューニングはある?▾
ロングレンジ機で効率位置を探る等の応用はありますが、まず「中心に合わせて再現する」が基本。ズラしは基準を作ってからの実験です。
▶ あわせて読みたい:バッテリー固定術 / 機体が流れる原因 / GoPro搭載ガイド
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