Raim
機体制作初心者向け

自作ドローンのはんだ付け入門|きれいに仕上げる基本

📖 読了目安 約4
03/11連載「組み立ての基本」の第3回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 基本は「パッドと部品を同時に温めてから、はんだを流し込む」
  • 温度は330〜360℃目安。目指すのはツヤのある富士山型
  • バッテリー端子(XT60)は太い線なので大きめのこて先と十分な熱で

自作ドローンで避けて通れないのがはんだ付けです。難しそうに見えますが、原理とコツさえ掴めば誰でもきれいに仕上げられます。配線の良し悪しは飛行の安定性や安全に直結するので、丁寧に身につけましょう。

必要な道具

  • 温度調整できるはんだごて(60〜80W程度が扱いやすい)
  • はんだ:電子工作用。初心者は扱いやすい鉛入り(共晶はんだ)がおすすめ
  • フラックス:きれいに流すための必需品
  • こて先クリーナー(金たわしタイプが便利)
  • ヘルピングハンド/固定台、ピンセット、ニッパー、ワイヤーストリッパー

きれいに付ける4つのコツ

  1. こて先を清潔に保つ

    酸化して黒くなったこて先は熱が伝わりません。こまめにクリーニングし、薄くはんだを乗せておく(こて先メッキ)。

  2. パッドと部品を“同時に”温めてからはんだを送る

    こて先ではんだを溶かして乗せるのはNG。温めた金属にはんだを当てて流し込むのが基本です。

  3. 適切な温度(330〜360℃目安)

    低すぎると“天ぷらはんだ”(くっついて見えるだけ)、高すぎるとパッド剥離の原因に。

  4. 予備はんだ(すずめっき)

    配線とパッドの両方に先に薄くはんだを乗せておくと、合わせるだけできれいに付きます。

よくある失敗と対処

// はんだ付けの良い例・失敗例 ◎ 富士山型(良い) 裾野が広がりツヤがある しっかり熱が回った証拠 × イモはんだ 団子状でツヤなし 加熱不足で中は付いていない × ブリッジ 隣のパッドとくっついた=ショート 吸い取り線で除去する × 盛りすぎ はんだ過多 量ではなく「濡れて広がる」のが正解
はんだ付けの良い例と失敗例。目指すのはツヤのある富士山型
  • はんだが盛り上がってツヤがない → 加熱不足。もう一度しっかり温める
  • 部品がグラつく(イモはんだ) → 接合不良。一度溶かし直す
  • 隣のパッドとくっつく(ブリッジ) → フラックスを足し、はんだ吸い取り線で除去
  • パッドが剥がれた → 加熱しすぎ・力のかけすぎ。ジャンパー線で修復

安全とメンテナンス

ドローンでは特に**バッテリー端子(XT60など)**の太い線のはんだ付けが重要で、ここは大きめのこて先と十分な熱が必要です。

まとめ

「部品を温めてからはんだを流す」——これが全ての基本です。練習用の基板やいらない配線で10回も練習すれば、富士山型のツヤのある仕上がりになります。最初に丁寧に覚えておくと、後々のトラブルがぐっと減ります。

SPONSORED

あわせて読みたい

連載「組み立ての基本」の記事

記事一覧をすべて見る →
  1. 01自作ドローンに必要な工具リスト|最初に揃える道具と選び方
  2. 025インチ自作の「本当の総額」全公開|買い物リストと見落としがちな出費【2026年版】
  3. 03自作ドローンのはんだ付け入門|きれいに仕上げる基本読んでいる記事
  4. 04自作ドローンの組み立て完全手順|5インチFPV機を組む順番とコツ
  5. 05ドローンのネジ・金物 完全ガイド|M2/M3の規格・長さ選び・なめた時の外し方
  6. 06コンフォーマルコーティング実践|基板を湿気・水しぶきから守る施工手順
  7. 07配線の取り回し術|きれいな配線は「見た目」ではなく性能と寿命
  8. 08バッテリー固定術|クラッシュで飛ばさない・ズレない・コネクタを守る
  9. 09アンテナマウント術|折らない・切らない・遮らない搭載の実務
  10. 10ドローンの重心設計|バッテリー位置で飛び味が変わる理由と合わせ方
  11. 11スタック組みの作法|FC・ESCの重ね方で寿命と飛びが決まる

SPONSORED

コメント・質問

記事への質問や感想をどうぞ。投稿は公開されます。個人情報や攻撃的な内容は控えてください。

コメントするにはログインしてください。

まだコメントはありません。最初の投稿をどうぞ。