DShotとは?FPVドローンのESCプロトコルを初心者向けに解説
⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK
- DShotはFCとESCをつなぐデジタル通信。ノイズに強く設定不要
- 双方向DShot対応ならRPMフィルターが使えて飛びが滑らかになる
- 5インチではESC電源への低ESRコンデンサ追加がほぼ必須
FPVドローンの設定をしていると、DShot300・DShot600・双方向DShot・RPMフィルターといった項目を見かけることがあります。「DShotって何?」「150・300・600は何が違うの?」「設定は変更した方がいい?」初めてBetaflightを触る人なら、一度は疑問に思うでしょう。
DShotは、フライトコントローラー(FC)とESCが通信するための仕組みです。現在ではほぼすべてのFPVドローンで使用されており、設定次第で飛行性能や安定性にも影響します。
この記事では、ESCプロトコルの基本からDShotの種類、双方向DShotやRPMフィルターまで分かりやすく解説します。
ESCプロトコルとは?
ESCプロトコルとは、フライトコントローラー(FC)からESCへモーターの回転指令を送る通信方式のことです。
ドローンは飛行中、FCが姿勢を計算し、「右前のモーターを少し速く」「左後ろを少し遅く」という命令を何千回も送り続けています。その命令を送る方法がESCプロトコルです。
昔はアナログ通信だった
FPVドローン初期では、PWM・OneShot・MultiShotなどが使われていました。これらはモーター回転数をパルス幅で伝える「アナログ方式」です。シンプルな仕組みですが、ノイズの影響を受けやすい・精度が低い・設定ミスが起きやすいという欠点がありました。
DShotとは?
DShotは、現在のFPVドローンで標準となっているデジタル通信方式です。Digital Shotの略で、FCからESCへデジタル信号を送ります。
従来のPWMとは違い、データそのものを送るため、ノイズに強い・正確・キャリブレーション不要という大きなメリットがあります。現在新しく組むFPVドローンでは、基本的にDShotを使用します。
DShot150・300・600の違い
DShotには複数の速度があります。代表的なのがDShot150・DShot300・DShot600です。数字が大きいほど通信速度が速くなります。
- DShot150:最も低速な設定です。現在ではあまり使われませんが、低いPIDループ周波数では十分な性能があります。
- DShot300:現在もっともバランスが良い設定です。多くの機体で標準的に使用されています。
- DShot600:通信速度が速く、8kHzループなど高い更新頻度にも対応できます。最近のESCではこちらを使用するケースも増えています。
どれを選べばいい?
現在のBetaflightでは、基本的に初期設定のままで問題ありません。目安は次のとおりです。
▦ PIDループ周波数と推奨DShot
2kHz
- 推奨DShot
- DShot150
イチオシ4kHz
- 推奨DShot
- DShot300
8kHz
- 推奨DShot
- DShot600
| 商品名 | 推奨DShot | 評価 | |
|---|---|---|---|
| 2kHz | DShot150 | — | |
| イチオシ4kHz | DShot300 | — | |
| 8kHz | DShot600 | — |
ただし、最近のBetaflightでは自動で適切な設定になることも多いため、初心者は変更する必要はほとんどありません。
双方向DShotとは?
近年のFPVドローンでは、双方向DShot(Bi-directional DShot)が標準になっています。通常のDShotでは、FC→ESCだけ通信していましたが、双方向DShotではESC→FCへもデータを送ることができます。
ESCから何を送っている?
ESCは、現在のモーター回転数(RPM)をFCへ送っています。FCはその情報を利用して、RPMフィルターという高性能なノイズ除去を行います。
RPMフィルターを使う条件
RPMフィルターを利用するには、ESCがBluejay・AM32・BLHeli_32など、双方向DShotへ対応している必要があります。最近販売されているESCなら、ほとんど対応しています。
ESCプロトコルは変更した方がいい?
基本的には、変更する必要はありません。最近のBetaflightは初期設定でも十分性能が高く、初心者が細かく調整しても違いを感じることはほとんどありません。まずは標準設定で飛ばし、慣れてきたら調整する程度で十分です。
ESCの接続方法
ESCは、LiPoバッテリーから直接電源を受けています。そして、FCからの信号線でモーター回転数を制御します。モーターは3本の配線でESCへ接続します。
コンデンサは必ず付けよう
ESCには小さなコンデンサが搭載されていますが、それだけでは十分ではありません。LiPoバッテリーから発生する電圧スパイクを抑えるため、ESCの電源端子へ低ESRコンデンサを追加することが推奨されています。
これにより、映像ノイズの低減・ESC保護・FC保護など、多くのメリットがあります。現在では5インチ機ではほぼ必須と言えるでしょう。
ESC内部はどうなっている?
ESCには多くの電子部品が搭載されています。代表的なのは、MCU(マイコン)・MOSFET・ゲートドライバー・電流センサー・コンデンサなどです。これらが協調して動作し、モーターを高速かつ正確に制御しています。
普段は意識する必要はありませんが、ESCの性能や価格は、こうした部品の品質によっても変わります。
まとめ
ESCプロトコルは、FCとESCをつなぐ通信方式です。現在ではDShotが標準となっており、ノイズに強い・キャリブレーション不要・通信が正確という多くのメリットがあります。
さらに、双方向DShotを利用すればRPMフィルターが使用でき、飛行性能や安定性も向上します。
これからFPVドローンを組むなら、DShot・双方向DShot対応ESC・RPMフィルター有効、この組み合わせを選んでおけば間違いありません。
❓ FAQ — よくある質問
Q.DShot150・300・600、どれを選べばいい?▾
Q.双方向DShotに対応していないとどうなる?▾
Q.コンデンサは必ず付ける必要がある?▾
Q.モーターの回転方向はどう変える?▾
▶ 次の記事:おすすめのFPVドローン用ESC5選【2026年版】
2026年現在おすすめできるESC(4in1 ESC・FCスタック)を用途別に紹介しています。
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