FPVドローンのESCファームウェアとは?AM32・Bluejay・BLHeli_32の違いを解説
⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK
- 今買うならAM32搭載(またはBluejay対応)を選べば間違いない
- BLHeli_SとBLHeli_32はどちらも開発終了
- 設定は初期値のままで飛べる。細かく触る必要はない
ESCを探していると、AM32・Bluejay・BLHeli_32・BLHeli_Sといった名前を見かけることがあります。「どれを選べばいいの?」「性能に違いはあるの?」「初心者でも設定が必要?」このような疑問を持つ方も多いでしょう。
ESCファームウェアは、ESCの動作を制御するソフトウェアです。モーターの回し方やレスポンス、対応する機能などに関わる重要な部分ですが、現在ではどのファームウェアも性能が高く、初心者が極端に悩む必要はありません。
この記事では、主要なESCファームウェアの特徴や違い、現在おすすめできる選び方について解説します。
ESCファームウェアとは?
ESCには、モーターを制御するためのプログラムが書き込まれています。これがESCファームウェアです。フライトコントローラーがESCへ送った信号を受け取り、モーターを回す・回転速度を制御する・ブレーキをかける・モーターの回転方向を管理するなどの処理を行っています。パソコンでいうOSのような存在と考えると分かりやすいでしょう。
BLHeli_S
BLHeli_Sは、長年FPVドローンで使われてきた定番ファームウェアです。8ビットのマイコン向けに開発され、多くのESCへ採用されました。当時は非常に高性能でしたが、現在では開発が終了しています。とはいえ、BLHeli_S搭載ESCが使えなくなったわけではなく、今でも十分実用的です。
Bluejayでさらに進化
BLHeli_S搭載ESCは、Bluejayというオープンソースファームウェアへ書き換えることができます。Bluejayには、双方向DShot対応・RPMフィルター対応・高PWM周波数対応など、多くの新機能が追加されています。そのため、現在でもBLHeli_S搭載ESCを使うなら、Bluejayへ書き換えることをおすすめします。
Bluejayとは?
Bluejayは、BLHeli_S向けに開発されたオープンソースファームウェアです。公式BLHeli_Sの開発終了後も、コミュニティによって開発が続けられています。Bluejayを導入することで、より滑らかなモーター制御・RPMフィルター対応・最新Betaflightとの高い互換性が利用できます。無料で導入できるため、対応するESCなら積極的に利用したいファームウェアです。
BLHeli_32
BLHeli_32は、32ビットマイコン向けに開発されたファームウェアです。以前は高級ESCの定番として、多くのメーカーが採用していました。特徴は、高性能・多機能・設定項目が豊富という点です。以前はBLHeli_Sより高性能とされていましたが、現在では性能差はほとんどなくなっています。
AM32
AM32は、近年急速に普及しているオープンソースのESCファームウェアです。BLHeli_32の代替として開発され、多くの新製品へ採用されています。
AM32には、オープンソース・現在も開発が続いている・双方向DShot対応・高PWM周波数対応・最新Betaflightとの相性が良いなど多くのメリットがあります。メーカーに依存せず、コミュニティによって改善が続けられている点も魅力です。
AM32は難しい?
そんなことはありません。基本的には購入したまま使えます。設定を変更しなくても十分性能を発揮できます。必要になったら、モーター方向変更・PWM周波数変更などを行えば十分で、初心者が細かい設定を触る必要はありません。
AM32とBluejayはどちらがおすすめ?
これは非常によく聞かれる質問ですが、結論から言えば、どちらを選んでも問題ありません。どちらも双方向DShot・RPMフィルター・高いレスポンスに対応しており、飛行性能の差も実際にはほとんど感じないでしょう。
▦ Bluejay と AM32 の違い
Bluejay
- 対象ESC
- BLHeli_S用の古いESC
- ビット数
- 8ビット
- 開発状況
- 無料・コミュニティ開発
- 特徴
- 古いESCを活用できる
イチオシAM32
- 対象ESC
- 新しいESC向け
- ビット数
- 32ビット
- 開発状況
- 現在も開発中
- 特徴
- 将来性が高い
| 商品名 | 対象ESC | ビット数 | 開発状況 | 特徴 | 評価 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bluejay | BLHeli_S用の古いESC | 8ビット | 無料・コミュニティ開発 | 古いESCを活用できる | — | |
| イチオシAM32 | 新しいESC向け | 32ビット | 現在も開発中 | 将来性が高い | — |
現在新しくESCを購入するなら、AM32搭載モデルがおすすめです。
SimonKとは?
昔のFPVドローンでは、SimonKというファームウェアも使われていました。現在では完全に役目を終えており、新しく購入するESCで採用されることはありません。FPVドローンの歴史を語る上では重要な存在ですが、これから始める方が気にする必要はないでしょう。
ESC設定ソフト
ESCファームウェアは専用ソフトから設定を変更できます。代表的なのはESC ConfiguratorやAM32 Configuratorなどです。ここでは、モーター回転方向・PWM周波数・起動音・ブレーキ設定などを変更できます。ただし、初期設定のままでも問題なく飛行できます。
PWM周波数とは?
ESC設定で見かける項目に、PWM Frequencyがあります。これは、ESCがモーターへ電流を切り替える速さを表しています。最近では、24kHz・48kHz・96kHzなどが一般的です。
PWM周波数を高くすると、モーター音が静かになる・効率が向上する・シネマティック飛行が滑らかになる場合があります。一方で、レスポンスやトルクとのバランスもあるため、初心者は初期設定のままで十分です。
双方向DShotとは?
現在のESCで重要なのが双方向DShot(Bi-directional DShot)への対応です。通常はFCからESCへ命令を送るだけですが、双方向DShotではESCからモーター回転数もFCへ送ります。
今からESCを買うならおすすめは?
現在なら、AM32搭載ESCまたはBluejay対応ESCのどちらかを選べば安心です。特にAM32は現在も開発が続いているため、将来性を考えると有力な選択肢と言えるでしょう。BLHeli_32搭載ESCも十分高性能ですが、新しく購入するならAM32を選ぶメリットの方が大きくなっています。
まとめ
ESCファームウェアは、モーターの制御を担当する重要なソフトウェアです。現在主流となっているのは、AM32とBluejayの2種類です。どちらも高性能で、飛行性能に大きな違いはありません。
新しくESCを購入するならAM32搭載モデル、すでにBLHeli_S搭載ESCを持っているならBluejayへアップデートするのがおすすめです。
❓ FAQ — よくある質問
Q.AM32とBluejay、どちらを選べばいい?▾
Q.BLHeli_32は今から選んでも大丈夫?▾
Q.ファームウェアの設定は必ず必要?▾
Q.双方向DShotに対応していないと困る?▾
▶ 次の記事:DShotとは?FPVドローンのESCプロトコルを初心者向けに解説
DShotの種類や違い、双方向DShotとRPMフィルターの仕組みを詳しく解説しています。
SPONSORED
あわせて読みたい
自作ドローンの組み立て完全手順|5インチFPV機を組む順番とコツ
5インチFPVドローンの組み立てを、フレーム→モーター→ESC→FC→VTX・受信機→通電前チェック→初通電の順に解説。プロペラを付けるタイミングやスモークストッパーの使い方など安全のポイントも。
機体制作FPVドローンフレームの選び方完全ガイド【初心者向け】
フレームとは何か、素材の特徴、フリースタイルとレーシングの違いまで、初めての自作で失敗しないフレーム選びを分かりやすく解説します。
機体制作FPVドローンフレームの耐久性・剛性・重量を徹底解説|購入前に確認したいポイント
アームの厚さ・カーボン品質・剛性・重量・スペアパーツの有無など、フレーム購入前に確認しておきたいポイントを初心者向けに解説します。
連載「ESCの基礎知識」の記事
記事一覧をすべて見る →- 01FPVドローンのESCとは?役割と種類を初心者向けに解説
- 02FPVドローンのESCの選び方|電圧・電流・サイズを初心者向けに解説
- 03FPVドローンのESCファームウェアとは?AM32・Bluejay・BLHeli_32の違いを解説読んでいる記事
- 04DShotとは?FPVドローンのESCプロトコルを初心者向けに解説
- 05おすすめのFPVドローン用ESC5選【2026年版】初心者から上級者まで用途別に紹介
SPONSORED
コメント・質問
記事への質問や感想をどうぞ。投稿は公開されます。個人情報や攻撃的な内容は控えてください。
コメントするにはログインしてください。
まだコメントはありません。最初の投稿をどうぞ。