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FPVドローンのESCファームウェアとは?AM32・Bluejay・BLHeli_32の違いを解説

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03/05連載「ESCの基礎知識」の第3回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 今買うならAM32搭載(またはBluejay対応)を選べば間違いない
  • BLHeli_SとBLHeli_32はどちらも開発終了
  • 設定は初期値のままで飛べる。細かく触る必要はない

ESCを探していると、AM32・Bluejay・BLHeli_32・BLHeli_Sといった名前を見かけることがあります。「どれを選べばいいの?」「性能に違いはあるの?」「初心者でも設定が必要?」このような疑問を持つ方も多いでしょう。

ESCファームウェアは、ESCの動作を制御するソフトウェアです。モーターの回し方やレスポンス、対応する機能などに関わる重要な部分ですが、現在ではどのファームウェアも性能が高く、初心者が極端に悩む必要はありません。

この記事では、主要なESCファームウェアの特徴や違い、現在おすすめできる選び方について解説します。

ESCファームウェアとは?

ESCには、モーターを制御するためのプログラムが書き込まれています。これがESCファームウェアです。フライトコントローラーがESCへ送った信号を受け取り、モーターを回す・回転速度を制御する・ブレーキをかける・モーターの回転方向を管理するなどの処理を行っています。パソコンでいうOSのような存在と考えると分かりやすいでしょう。

// ESCファームウェアの系譜 SimonK(8bit) 役目を終えた BLHeli_S(8bit) 開発終了 → Bluejayへの 書き換えで現役続行できる BLHeli_32(32bit) 開発終了 事実上の後継はAM32 AM32/Bluejay = 現在 どちらも開発継続中 これから買うならこれ これから買うならAM32搭載(またはBluejay対応)を選べば 間違いない
ESCファームウェアの系譜:BLHeli_SはBluejayへ、BLHeli_32はAM32へ世代交代した

BLHeli_S

BLHeli_Sは、長年FPVドローンで使われてきた定番ファームウェアです。8ビットのマイコン向けに開発され、多くのESCへ採用されました。当時は非常に高性能でしたが、現在では開発が終了しています。とはいえ、BLHeli_S搭載ESCが使えなくなったわけではなく、今でも十分実用的です。

Bluejayでさらに進化

BLHeli_S搭載ESCは、Bluejayというオープンソースファームウェアへ書き換えることができます。Bluejayには、双方向DShot対応・RPMフィルター対応・高PWM周波数対応など、多くの新機能が追加されています。そのため、現在でもBLHeli_S搭載ESCを使うなら、Bluejayへ書き換えることをおすすめします。

Bluejayとは?

Bluejayは、BLHeli_S向けに開発されたオープンソースファームウェアです。公式BLHeli_Sの開発終了後も、コミュニティによって開発が続けられています。Bluejayを導入することで、より滑らかなモーター制御・RPMフィルター対応・最新Betaflightとの高い互換性が利用できます。無料で導入できるため、対応するESCなら積極的に利用したいファームウェアです。

BLHeli_32

BLHeli_32は、32ビットマイコン向けに開発されたファームウェアです。以前は高級ESCの定番として、多くのメーカーが採用していました。特徴は、高性能・多機能・設定項目が豊富という点です。以前はBLHeli_Sより高性能とされていましたが、現在では性能差はほとんどなくなっています。

AM32

AM32は、近年急速に普及しているオープンソースのESCファームウェアです。BLHeli_32の代替として開発され、多くの新製品へ採用されています。

AM32には、オープンソース・現在も開発が続いている・双方向DShot対応・高PWM周波数対応・最新Betaflightとの相性が良いなど多くのメリットがあります。メーカーに依存せず、コミュニティによって改善が続けられている点も魅力です。

AM32は難しい?

そんなことはありません。基本的には購入したまま使えます。設定を変更しなくても十分性能を発揮できます。必要になったら、モーター方向変更・PWM周波数変更などを行えば十分で、初心者が細かい設定を触る必要はありません。

AM32とBluejayはどちらがおすすめ?

これは非常によく聞かれる質問ですが、結論から言えば、どちらを選んでも問題ありません。どちらも双方向DShot・RPMフィルター・高いレスポンスに対応しており、飛行性能の差も実際にはほとんど感じないでしょう。

Bluejay と AM32 の違い

Bluejay

対象ESC
BLHeli_S用の古いESC
ビット数
8ビット
開発状況
無料・コミュニティ開発
特徴
古いESCを活用できる

イチオシAM32

対象ESC
新しいESC向け
ビット数
32ビット
開発状況
現在も開発中
特徴
将来性が高い

現在新しくESCを購入するなら、AM32搭載モデルがおすすめです。

SimonKとは?

昔のFPVドローンでは、SimonKというファームウェアも使われていました。現在では完全に役目を終えており、新しく購入するESCで採用されることはありません。FPVドローンの歴史を語る上では重要な存在ですが、これから始める方が気にする必要はないでしょう。

ESC設定ソフト

ESCファームウェアは専用ソフトから設定を変更できます。代表的なのはESC ConfiguratorやAM32 Configuratorなどです。ここでは、モーター回転方向・PWM周波数・起動音・ブレーキ設定などを変更できます。ただし、初期設定のままでも問題なく飛行できます。

PWM周波数とは?

ESC設定で見かける項目に、PWM Frequencyがあります。これは、ESCがモーターへ電流を切り替える速さを表しています。最近では、24kHz・48kHz・96kHzなどが一般的です。

PWM周波数を高くすると、モーター音が静かになる・効率が向上する・シネマティック飛行が滑らかになる場合があります。一方で、レスポンスやトルクとのバランスもあるため、初心者は初期設定のままで十分です。

双方向DShotとは?

現在のESCで重要なのが双方向DShot(Bi-directional DShot)への対応です。通常はFCからESCへ命令を送るだけですが、双方向DShotではESCからモーター回転数もFCへ送ります。

今からESCを買うならおすすめは?

現在なら、AM32搭載ESCまたはBluejay対応ESCのどちらかを選べば安心です。特にAM32は現在も開発が続いているため、将来性を考えると有力な選択肢と言えるでしょう。BLHeli_32搭載ESCも十分高性能ですが、新しく購入するならAM32を選ぶメリットの方が大きくなっています。

まとめ

ESCファームウェアは、モーターの制御を担当する重要なソフトウェアです。現在主流となっているのは、AM32とBluejayの2種類です。どちらも高性能で、飛行性能に大きな違いはありません。

新しくESCを購入するならAM32搭載モデル、すでにBLHeli_S搭載ESCを持っているならBluejayへアップデートするのがおすすめです。

❓ FAQ — よくある質問

Q.AM32とBluejay、どちらを選べばいい?
A.
どちらを選んでも飛行性能に大きな違いはありません。新しくESCを購入するならAM32、すでにBLHeli_S搭載ESCを持っているならBluejayへのアップデートがおすすめです。
Q.BLHeli_32は今から選んでも大丈夫?
A.
現在も十分高性能ですが、新規開発が終了しているため、将来性を考えるとAM32搭載モデルを選ぶ人が増えています。
Q.ファームウェアの設定は必ず必要?
A.
いいえ、初期設定のままでも問題なく飛行できます。モーター方向やPWM周波数の変更が必要になった場合のみ設定すれば十分です。
Q.双方向DShotに対応していないと困る?
A.
RPMフィルターが使えなくなるため、現在のBetaflightの性能を十分に発揮できません。これから購入するなら双方向DShot対応のファームウェアを選びましょう。

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