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受信機とExpressLRS(ELRS)入門|選び方・バインド・設定を解説

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09/09連載「プロポ・受信機の基礎知識」の第9回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 操縦リンクの標準はExpressLRS(ELRS)。送信機側と受信機側を同じ規格・同じバージョンで揃える
  • バインドは「バインディングフレーズ」を送受信機に書き込むだけが最も確実
  • 受信機のアンテナはカーボンフレームの外へ。配置で通信距離が大きく変わる

送信機(プロポ)シリーズの締めくくりとして、機体側で操縦の電波を受け取る受信機と、いま事実上の標準規格になっている**ExpressLRS(ELRS)**を解説します。

受信機の役割——操縦リンクの機体側

送信機のスティック操作は、電波に乗って機体の受信機に届き、FCへ渡されます。この操縦用の電波リンクは、映像(VTX)とは完全に別のシステムです。

// 操縦信号が機体に届くまで プロポ(送信機) スティック操作を 2.4GHzの電波で送る 受信機 電波を受けてFCへ渡す (UART接続) FC 指令を姿勢制御に反映 主流はELRS。プロポと受信機は同じ方式でないと繋がらない (初回はバインドが必要)
操縦の電波リンク。送信機→受信機→FCの流れ
  • 操縦リンク: 2.4GHz帯など。技適付き製品なら免許不要
  • 映像リンク: 5.8GHz帯。免許+開局申請が必要

この違いはよく混同されるので覚えておきましょう。

ExpressLRS(ELRS)とは

ELRSはオープンソースの操縦リンク規格で、低遅延・長距離・安価の三拍子が揃い、数年で一気に標準になりました。送信機に内蔵または外付けモジュールとして載せ、機体側にELRS受信機を積んで使います。

主な操縦リンク規格

ExpressLRS

特徴
低遅延・長距離・安い・オープンソース
現在の立ち位置
事実上の標準

TBS Crossfire

特徴
900MHz帯の長距離リンクの先駆者
現在の立ち位置
長距離派に根強い人気

FrSky (ACCST等)

特徴
ひと世代前の定番
現在の立ち位置
新規では選ばれにくい

パケットレート(通信の細かさ)を50Hz〜1000Hzで選べるのも特徴で、レースなら高レート・長距離なら低レート+高感度と使い分けられます。最初はデフォルト(250Hz前後)のままで問題ありません。

受信機の選び方

  1. 周波数帯を送信機と揃える

    ELRSには2.4GHzと900MHzがあり、互換性はありません。一般的なFPVは2.4GHzが主流です。周波数の違いは送信機の周波数の回で解説しています。

  2. サイズとアンテナ形状を選ぶ

    5インチ機なら通常サイズ+外付けアンテナ、Tiny Whoopなら基板アンテナの超小型(1g以下)など、機体に合わせて選びます。

  3. 定番メーカーから選ぶ

    RadioMaster・BETAFPV・HappyModelなどの定番なら情報も多く、ファームウェア更新も安心です。

バインド——「合言葉」を揃えるだけ

送信機と受信機のペアリングをバインドと呼びます。ELRSではバインディングフレーズという合言葉方式が最も確実です。

// ELRSのバインドは「合言葉」を揃えるだけ Binding Phrase方式(推奨) 送信機と受信機に同じフレーズを ファームに書き込む → 電源ONで自動バインド 以後のバインド作業が不要になる 手動バインド ① 受信機の電源を3回入り切り  → LEDが速い点滅 ② 送信機のELRS画面で[Bind]  → LED点灯で完了 送受信機のELRSバージョンは合わせる(メジャー違いは繋が らない)
ELRSのバインド。同じフレーズを書き込めば電源ONで自動的に繋がる

ELRS Configuratorというツールで、送信機側・受信機側それぞれのファームウェアに同じフレーズ(例: raim-drone-01)を書き込みます。以後は電源を入れるだけで自動接続。機体が増えても同じフレーズを書き込むだけです。

取り付けとアンテナ配置

受信機は小さくて軽いぶん、配置の自由度が高いパーツですが、アンテナの扱いで性能が大きく変わります。

  • アンテナはカーボンフレームの外に出す。カーボンは電波を遮ります
  • 2本アンテナ(ダイバーシティ)の受信機は、2本を90°違う向きに配置すると姿勢変化に強くなる
  • VTXのすぐ隣は避ける(ノイズ源になる)
  • FCとの接続はUART1つ(CRSFプロトコル)。配線はFC配線の回を参照

Betaflight側の設定

受信機を繋いだら、Betaflight Configuratorで:

  1. Portsタブ: 受信機を繋いだUARTで「シリアル受信」をON
  2. 基本設定: 受信機プロトコルを「CRSF」に
  3. 受信機タブ: スティックを動かしてバーが正しく反応するか確認

この流れはBetaflight初期設定ガイドで通しで解説しています。

❓ FAQ — よくある質問

Q.ELRSは免許がいらないって本当?
A.

2.4GHz帯のELRSで技適マーク付きの製品なら、操縦用としては免許不要です。ただし映像用VTX(5.8GHz帯)は別途免許+開局申請が必要です。「操縦は不要・映像は必要」とセットで覚えてください。

Q.RSSIやLQって何?
A.

電波の受信品質を示す数値です。LQ(Link Quality)はパケットがどれだけ正しく届いているかで、ELRSではLQを主に見ます。OSDに表示させておき、下がってきたら引き返すのが安全な運用です。

Q.送信機に内蔵のELRSと外付けモジュール、どっちがいい?
A.

これから送信機を買うならELRS内蔵モデルが手軽でおすすめです。すでにELRSなしの送信機を持っているなら、背面のモジュールベイに外付けする形でも同じことができます。

まとめ

  • 操縦リンクはELRSが標準。技適付き2.4GHzなら免許不要
  • バインドはバインディングフレーズ方式が最も確実で管理も楽
  • 送受信機のバージョン合わせを忘れずに
  • アンテナはフレームの外へ、2本なら90°ずらす

これで送信機・受信機シリーズは完結です。シリーズ全体のまとめは送信機総まとめの回をどうぞ。

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