Raim
機体制作初心者向け

FPVドローンモーターサイズの見方|2207・2306・2807の違いを徹底解説

📖 読了目安 約11
03/12連載「モーターの基礎知識」の第3回です一覧を見る ›

⚡ 3行まとめ — 急いでいる人はここだけでOK

  • 2207=ステーター直径22mm×高さ7mmという意味
  • 2207はトルク型、2306は放熱・効率型。ただし体感差は小さい
  • 5インチで迷ったら2207を選べば間違いない

FPVドローン用モーターを探していると、2207・2306・2207.5・2506・2807など、数字だけの型番を目にします。「2207と2306はどちらが良いの?」「数字が大きいほど高性能なの?」このように疑問に思う人も多いでしょう。

この記事では、モーターサイズの見方や、それぞれの特徴、飛行性能への影響について詳しく解説します。

モーターサイズの数字には意味がある

FPVドローンのブラシレスモーターは、4桁の数字でサイズを表しています。例えば「2207」の場合、22はステーター直径(22mm)、07はステーター高さ(7mm)という意味です。つまり、2207=直径22mm・高さ7mmのステーターということになります。

// モーターサイズ「2207」の意味 22 = ステーター直径 22mm コイルが巻かれた芯の太さ 07 = ステーター高さ 7mm 芯の高さ 数字が大きい=ステーターが大きい= トルクが高い(そのぶん重い) ※ 2207・2306→5インチ定番/1404→3インチ/2807→7インチ
モーターサイズ表記の意味:2207は「ステーター直径22mm×高さ7mm」を表す

ステーターが大きいとどうなる?

基本的には、ステーターが大きいほどトルクが大きく、重いプロペラを回しやすく、推力も大きいという特徴があります。一方で、モーター重量が増える・消費電流が増えやすいというデメリットもあります。

モーターベルとは?

モーターベルは、外側で回転する部分です。内部には永久磁石が取り付けられており、ステーターが作る磁界に反応して回転します。最近の高性能モーターでは、Unibell構造・アーク(曲面)マグネット・7075アルミなどを採用し、耐久性やレスポンスを向上させています。

モーターシャフト

シャフトは、モーターベルとプロペラをつなぐ軸です。現在の5インチ機では、M5シャフトがほぼ標準となっています。素材にはチタン・スチール・ハイブリッド構造などが採用されており、チタンシャフトは軽量で曲がりにくく、多くのハイエンドモーターに採用されています。

ベル・シャフト・ベアリングなど各部品のさらに詳しい話は、モーターの構造を徹底解説にまとめています。

2207と2306は何が違う?

FPVドローンで最も比較されるのが、2207と2306です。どちらも5インチ機では定番サイズですが、特徴が少し異なります。

2207 と 2306 の比較

イチオシ2207

特徴
トルクが高い・レスポンスが速い・パワーがある
得意な用途
フリースタイル向け

2306

特徴
冷却性能が良い・効率が高い・滑らかな操作感
得意な用途
シネマティック・ロングレンジ向け

2207はステーター容量が2306より約6%大きく、より高いトルクを発揮できます。一方2306は、ステーターの直径が大きく高さが低いため放熱性に優れており、シネマティックやロングレンジなどでも人気があります。

幅が広いモーターと高さがあるモーター

ステーターには、幅が広いタイプと高さがあるタイプがあります。

// ステーターの形:幅広 vs 高さ 幅広タイプ(例:2306) 表面積が大きく放熱しやすい 効率が良い・レスポンス穏やか → シネマ・ロングレンジ向き 高さタイプ(例:2207) トルクが高くレスポンスが鋭い そのぶん発熱しやすい → アクロ向き 同じ体積でも「幅」と「高さ」の配分でキャラクターが変わる
ステーターの形の違い:幅広タイプは放熱・効率に優れ、高さタイプはトルクとレスポンスに優れる

幅が広いモーター:放熱性が良い・効率が高い・ベアリングを大きくできるというメリットがある一方、レスポンスはやや穏やかになります。

高さがあるモーター:トルクが高い・レスポンスが鋭い・アクロ向きというメリットがある一方、発熱しやすいというデメリットがあります。

用途によって向き不向きがあります。

大きいモーターが必ずしも速いわけではない

例えば、2207から2506へ変更しても、5インチプロペラでは性能が劇的に向上するとは限りません。理由は、プロペラ自体がそれ以上のトルクを必要としないためです。むしろ、重量増加・慣性モーメント増加によってレスポンスが悪くなる場合もあります。そのため、5インチなら2207〜2306が現在でも主流となっています。

飛行スタイル別おすすめサイズ

飛行スタイル別・おすすめモーターサイズ

イチオシフリースタイル

おすすめサイズ
2207・2207.5

レース

おすすめサイズ
2207・2306

シネマティック

おすすめサイズ
2306・2506

ロングレンジ

おすすめサイズ
2507・2806.5・2807

フリースタイル:2207・2207.5。レスポンスが良く、アクロ飛行に最適です。

レース:2207・2306。軽量で高回転なモーターが人気です。

シネマティック:2306・2506。滑らかな飛行や効率を重視する機体に向いています。

ロングレンジ:2507・2806.5・2807。大径プロペラを効率よく回せるため、7インチ機では定番サイズです。

初心者は2207を選べば間違いない

これから5インチFPVドローンを組むなら、2207サイズを選べば大きく失敗することはありません。現在では、フリースタイル・レース・クルージングまで幅広く使われており、最もバランスの良いサイズと言えます。

まとめ

モーターサイズの数字は、ステーターの直径と高さを表しています。サイズによって、トルク・レスポンス・効率・重量が変化します。

ただし、最近のFPVモーターは設計や素材の進化によって性能差が縮まっており、サイズだけで優劣は決まりません。5インチ機で迷った場合は、2207サイズを基準に選べば、多くの飛行スタイルに対応できるでしょう。

❓ FAQ — よくある質問

Q.「2207」という数字は何を表している?
A.
前2桁の22がステーター直径(22mm)、後2桁の07がステーター高さ(7mm)を表しています。
Q.2207と2306、初心者はどちらを選ぶべき?
A.
フリースタイル中心なら2207、シネマティックやロングレンジ寄りなら2306が向いています。迷ったら2207を選べば失敗しにくいです。
Q.モーターは大きいほど性能が良い?
A.
必ずしもそうとは限りません。プロペラが必要とする以上のトルクは活かしきれず、重量増加でレスポンスが悪くなることもあります。
Q.7インチ機にはどのサイズが向いている?
A.
2507・2806.5・2807など、大径プロペラを効率よく回せるサイズが定番です。

▶ 次の記事KV値とは?FPVドローンモーターのKVの意味と4S・6Sに最適な選び方

SPONSORED

あわせて読みたい

連載「モーターの基礎知識」の記事

記事一覧をすべて見る →
  1. 01FPVドローンモーターとは?役割と選び方を初心者向けにわかりやすく解説
  2. 02おすすめFPVドローンモーター【2026年版】用途別に人気モデルを紹介
  3. 03FPVドローンモーターサイズの見方|2207・2306・2807の違いを徹底解説読んでいる記事
  4. 04KV値とは?FPVドローンモーターのKVの意味と4S・6Sに最適な選び方
  5. 05FPVドローンのモーターサイズ・プロペラ・フレームサイズの関係を解説|最適な組み合わせの選び方
  6. 06FPVドローンモーターの性能は何で決まる?トルク・レスポンス・重量・効率を徹底解説
  7. 07FPVドローンモーターの構造を徹底解説|シャフト・マグネット・ベアリングなど各部品の役割とは?
  8. 08FPVドローンモーターの選び方まとめ|初心者におすすめのサイズ・KV・選び方を徹底解説
  9. 09FPVドローンモーターの最新技術とは?最新設計・素材・注目機能を解説
  10. 10FPVドローンモーター選びでよくある失敗と対策|初心者が失敗しないためのポイント
  11. 11FPVドローンモーターの細かな仕様は性能に影響する?ポール数・巻線・CW/CCWを解説
  12. 12FPVドローンモーターの冷却性能はなぜ重要?発熱の原因と効率よく飛ばすためのポイント

SPONSORED

コメント・質問

記事への質問や感想をどうぞ。投稿は公開されます。個人情報や攻撃的な内容は控えてください。

コメントするにはログインしてください。

まだコメントはありません。最初の投稿をどうぞ。